みなさま、こんにちは。
JTUGのゴールドスポンサー(2022年度)である「ちゅらデータ株式会社」。「クレイジーさ」を大事にしている彼らの背後にある情熱とヴィジョンを探るため、ちゅらデータ株式会社のデータビジネスコンサルタントである福田三佳様にインタビューをしました。貴重なインタビューの様子をぜひご覧ください。
ちゅらデータ株式会社はどんな会社?
Kevin @JTUG(以下、Kevin):まず、ちゅらデータ株式会社の紹介をお願いします。
福田様 @ちゅらデータ株式会社(以下、福田様):はい、ちゅらデータは2017年8月に設立され、現在は 74名(2023年6月現在) のスタッフが在籍しています。私たちは沖縄県宜野湾市を拠点に事業を展開しています。宜野湾は沖縄のリゾート地としても知られていますね。
Kevin:ビジネスの状況について教えてください。
福田様:事業内容としては、AIのコンサル事業、AI基盤構築事業、そしてデータ分析研修事業を主な事業としています。沖縄出身や移住してきたスタッフに加え、私のように東京を拠点にしつつ、沖縄県外からリモートワークをしているスタッフも増えてきました。そのおかげか、直近1年で従業員数も1.5倍程度に増え、多種多様なスキルを持ったスタッフが事業を推進してくれるおかげで事業規模も堅調に拡大しています。
Kevin:スタッフについて教えてください。
福田様:企業当時はデータサイエンティストを中心とした組織でしたが、事業領域の拡大に伴い、今では様々な職種のメンバーが増えています。弊社はグレード制度を採用しており、職能に応じてジュニア・ミドル・シニアの三段階に分けられますが、最近では特に経験豊かなシニアグレードメンバーの加入が各職種で増えており、組織も新たなフェーズに来ていると感じます。また、一定基準の技能を会社が認めた場合には、居住地が日本国内に限りどこからでもリモートで働くことができるようにしたため、今では県外在住リモートワーカーが全体の3割を超えるようになり、多様なバックグラウンドのスタッフが共に働いています。
Kevin:具体的な業務についても詳しく教えてください。
福田様:当社の業務はAI、コンサルティング、基盤構築、データ分析研修など、データに関連する幅広い分野にわたります。私たちの強みは、データサイエンティストやデータエンジニアが多く在籍していることです。それらの専門家は、AIエンジニアやウェブアプリエンジニア、XRエンジニアなど、他の分野のエンジニアとも協力しながら業務を進めています。
お勧めのサービス
Kevin:ちゅらデータ株式会社が提供するサービスの中で、特にお勧めしたいものはありますか?
福田様:はい、我々が注力しているAIやデータサイエンス関連の事業は、お客様にとって大きな価値をもたらすと信じています。例えば、Snowflakeのユーザーグループ立ち上げなど、データ基盤の構築に関するサービスがあります。また、「データスーパーヒーロー」と称される我々のCTOである菱沼が推進するデータ基盤の領域も特に注目しています。
Kevin:それは興味深いですね。エンジニアチームはどのようなスキルを持っていますか?
福田様:我々のエンジニアは、多様なデータベースに対応可能な基盤を作るスキルを有しています。また、BigQueryやAWSといったツールについても深い知識と豊富な実績を持っています。その他には、システムのパフォーマンス向上やコスト効率化についてのアドバイスは、我々が特に得意とする部分です。これにより、お客様のビジネスの効率化を大いにサポートします。
Kevin:社長自身が元データサイエンティストだと聞きましたが、その影響は会社にどのように反映されていますか?
福田様:社長が自らデータ科学の領域をリードすることで、我々はデータ活用の全プロセスを熟知しています。つまり、データの基礎的な部分から、AIを用いた複雑なデータ活用まで、お客様のビジネスに対して最適なソリューションを提供できる体制が整っています。我々のサービスは、お客様のビジネスに対して最適なデータ解析と活用を提供します。お客様が自身のデータを最大限に活用し、ビジネスを次のレベルに引き上げるお手伝いをすることをお約束します。
Tableauを使ったビジネスシナリオとその成果
Kevin:御社では具体的にどのようなビジネスシナリオでTableauを活用して、どのような成果を出してきたのでしょうか?
福田様:まず、我々の親会社であるDATUM STUDIOはTableauの公認サービスパートナーで、それに加えて我々自身もTableauの活用を進めています。その活用の一環として、研修やTableauサーバーの構築支援を行っています。また、我々はこの1年の間で、Tableauユーザー会でも活躍しているBIツールに精通した強力なメンバーを新たに迎えることができました。現在、BIツールの専門家が四名在籍しており、これにより我々はTableauの知識や専門性においてトップレベルにあると自負しています。
Kevin:それは素晴らしいことですね。では、その専門的な能力を使って、具体的にどのようなサービスを提供しているのでしょうか?
福田様:私たちは、お客様のビジネス上の課題に対してデータ活用による解決策を提供しています。具体的には、BIツールの導入やデータ活用に関するコンサルテーション、さらにはシステムの構築まで行っています。また、お客様からの需要に応じて、データサイエンス分野の研修も提供しています。つまり、私たちはお客様のデータ活用を全面的にサポートするという立場です。
Kevin:なるほど、お客様のビジネスの成長をデータという観点から全面的に支えているというわけですね。お客様へ提供する研修やその他の教育プログラムについてはどのような取り組みをされていますか?
福田様:私たちはデータサイエンスやツールの研修、例えばTableauの活用法について教えていたりもしています。また、会社全体でデータを有効活用するための組織作りも支援しています。それらは一貫したプログラムとして、またはカスタマイズした形で提供しています。つまり、研修をただ提供するだけではなく組織文化の形成を支援するという意味で、私たちは、お客様の要望や立場に合わせて、オリジナルのデータやツールを使用し、組織内でデータを活用する文化を育てるようなプログラムを提供します。それは教育やトレーニングの一環として、または特定のプロジェクトのために提供します。
Kevin:具体的にどのような反響をいただいていますか?
福田様: 実際には、お客様からは我々のサービスについて様々な反応がありますが、その中でも特に注目されているのは、我々が提供するサービスが一度きりのものではなく、継続的なサポートが可能であることですね。これにより、新しいビジネスの開始や、例えばWebXRエンジニアといった新たな役割の導入など、お客様のビジネス展開を全面的にサポートすることが可能となります。
Kevin: それは、データ基盤の構築から始めて、分析方法の提案、研修の提供といった一連の流れを一手に引き受けるということですね?
福田様: その通りです。また、BIツールの活用方法やダッシュボードの使い方なども教えています。これらは我々が納品した後のフォローアップとして提供しており、お客様が自由に分析できるようになることを目指しています。
Kevin: なるほど、そのような全面的なサポートにより、データを効果的に活用する文化が企業内に根付くわけですね。それにより、データ分析によるビジネスの進展を促進できるということですね。
福田様: はい、まさにその通りです。データの基盤というのは非常に重要です。例えば、データがもともと乱雑であったり、品質が低い場合、私たちは一から分析基盤を作り上げることが可能です。さらに、その基盤の上でビジネスインテリジェンス(BI)やAIを活用することも可能です。そして、それらを継続的に支え、定着化させる支援も行っています。これが私たちの強みだと思います。
Kevin:それは非常に重要ですね。他のSI企業と比べて、ちゅらデータの特徴的な強みは何でしょうか?
福田様:確かに他のSI企業も似たようなサービスを提供していると思いますが、私たちの会社の大きな強みは、各分野のトップレベルの人材が在籍していることです。それは基盤作りから、BI、AIの分野まで。日本のトップレベルの専門家がいて、それが私たちの最大の強みだと思っています。さらに、VRの領域にまで手を広げており、まだまだ活用され始めたばかりの高度な技術を提供できる範囲が広いことも強みと考えています。
Kevin:そのような幅広い技術と人材を活用することで、お客様に提供できる価値が多岐にわたるのですね。
福田様:その通りです。そして、他の会社と一線を画すもう一つの特長は、「クレイジーさ」を大切にしている点です。トップレベルの人材が集まる理由の一つは、私たちがクレイジーなアイデアや新しい視点を尊重するからです。
Kevin:なるほど、それは他の企業とは一線を画す特色ですね。本当にクレイジーなアイデアを実現するからこそ、注目を集めているのでしょう。
福田様:そうなんです。私たちの会社は、単にクレイジーなだけではなく、そのクレイジーな考え方を持つ人材が集まり、それが新しいビジネスチャンスを生むのです。
ちゅらデータ株式会社が目指す将来像
Kevin:最後に、今後、Tableauを活用したビジネス分野での展望や、ちゅらデータ株式会社が目指す将来像について教えてください。
福田様:Tableauの活用に限らず、データを軸にしたビジネスの展望は大きいと思います。データは生き物のようなもので、扱いやすさと活用しやすさが非常に重要になっています。データの基盤やツールのアップデートは業界全体で急速に進行しており、最新の技術やその組み合わせをいち早く提供できるように、そしてお客様のニーズに沿った形でデータ活動や組織調整を提供できるような体制を整えています。私たちのチームはクレイジーな人たちで構成されています。しかし、ここで言うクレイジーとは、一種のリスペクトや尊敬の念を込めた表現で、データを使って幸せになってもらいたいという思いを持った人々が集まっています。それは私たちがこの世界で目指すところであり、そのために私たちはこのクレイジーさを磨いていきたいと思っています。
Kevin:データを使って幸せになってもらうというメッセージはとてもわかりやすいです。御社が持つトップレベルのデータ人材とそのクレイジーさで、このビジョンを追求し続けていくことが感じられました。それでは最後に、インタビューで未触れの点や補足したい点などはありますか?
福田様:私たちが使っている「クレイジー」という言葉には抵抗感を持つ方もいるかもしれませんが、それは決してネガティブな意味ではありません。それは私たちがデータに対する情熱や独自性を表現するための言葉で、誤解がないように伝えることが重要だと思っています。私たちは、そのクレイジーさを通じてデータと向き合い、新しい価値を創出し、全ての人がデータを使って幸せになる世界を目指しています。
Kevin:確かに、「クレイジー」という言葉には一瞬抵抗感を覚えるかもしれませんが、福田さんの説明を聞いて、それが御社の強みであり、御社の人々が持つ情熱や創造性を象徴する言葉であることが理解できました。今後のさらなる活躍と成功を期待しています。本日は、お忙しい中、お時間をいただきましてありがとうございました。