NTTデータグループにおけるTableauビジネスの極意を探る!

NTTデータとしての取り組み

NTTデータではTableauコンピテンシーセンター(NTCC)を設置(注1)し、NTTデータグループ全体の関連知見を集約しています。このような活動でNTTデータグループ一丸となってTableauビジネスを推進した結果、2022年6月16日に開催された株式会社セールスフォース・ジャパンのPartner Summit 2022において、「Japan Partner of the Year (Tableau)」をNTTデータが受賞(注2)することができました。

今回は、グループ会社の中でも特にTableau案件に注力しているNTTデータ九州のメンバに焦点を当てて、清田さん、加藤さんの2名にインタビューを行いました。

NTTデータ九州 清田佳偉

事務局:Tableauに出会ったきっかけを教えてください。

清田:私が入社して最初に出会ったツールがTableauです。Tableauに出会うまで、ExcelやPowerPointでグラフを作るのが当たり前だったので、Tableauに初めて触れた時は、ノーコードな直感的でわかりやすい操作方法、簡単に見やすいグラフを瞬時に作れることに非常に感動しました。 

事務局:開発経験が無い中でTableauのスキル取得は大変だったのではないでしょうか。どのようにTableauのスキルを習得されましたか?

清田:最初はTableau Desktop Certified Associateの取得を目標に、Udemy(注3)のハンズオン講座やTableau関連の書籍を基に知識を蓄えました。Tableauは使い方によって非常に高度な分析もできるツールで、はじめは使いこなすのに苦労しましたが、幸いなことに、自社にはTableau有識者が多く、手厚いサポートの中で知識・ノウハウを身に付けることができました。また、自社は九州地域のお客様への豊富な導入実績もあり、早い段階から幅広い業種業界のお客様に向けたTableau導入支援やトレーニング、小売業のお客様向けのBI/DWHシステム開発案件にも携わることができました。このような経験のおかげで、Tableauに出会ってから約2ヶ月でTableau Desktop Certified Associateを取得し、さらに1年後には高度な技術力とデータドリブン文化醸成のスキルが認められ、DATA Saber(注4)になることができました。

その後、自身の持つTableauスキル・ノウハウで社外の人材育成に携わりたいという想いから、東京にて某大手通信会社のBI中核人材育成支援に携わりました。
東京滞在中、NTTデータのTableau有識者とのつながりから、NTT Group DATA Saber Webinar総会のダッシュボード作成コンテスト「Iron Viz」に、NTTデータの代表として挑戦した経験は、自信をもってTableauを推進する現在の自分につながっています。
「Iron Viz」は、デザイン/分析/ストーリーテリングを軸に、視聴者約400名による投票で順位がつけられ、本番では残念ながら3人中2位でしたが、デザインの分野では1位を獲得するダッシュボードを作成することができました。本番に向けた準備は大変でしたが、挑戦者しか味わえない緊張感を経験することができ、またDATA Saberの活動の一環として、これまで培ってきた知識/ノウハウを社外に展開する良い機会となりました。 

事務局:DATA Saberは高い技術力と周囲を導く力の両方が必要で難しい認定制度ですが、グループ全体のTableau技術者が集結している環境に身を置くことで、急激に成長できたのですね。これまでのTableauの経験はどのような場面で活用されていますか?また今後の目標を教えてください。

清田:現在は、NTCCの活動の一環として、製造業や小売業、建築業などの様々な分野のお客様向けにTableau関連の技術サポートを行っています。NTTデータ九州では、これまでの導入実績や蓄積してきたノウハウを基に、NTTデータに寄せられるお客様からのTableau関連の技術相談やダッシュボード作成支援の依頼に、NTTデータとしてお答えしています。Tableau Desktop導入支援やトレーニングはこれまで多く経験しましたが、このNTCCの活動を通して、その他のTableau ServerやOnline、Prep Builderに関する幅広いスキルも身に付けることができています。

また、最近はAWS SAA資格取得を目標に、AWSに関する知識の蓄積、ノウハウの収集を行っています。近年クラウドシフトが進んでおり、九州地域でもデータ蓄積基盤としてAWSが広く活用されています。今後はTableauだけでなく、導入先の基盤を含めたシステム全体の提案ができるような、Tableau×AWS有識者をめざします。

事務局:Tableauを通して身に着けた能力を存分に発揮されていますね。

予選会優勝VizIronVizで作成したViz
予選会優勝VizIronVizで作成したViz

NTTデータ九州 加藤彩子

事務局:Tableauと出会う前、Tableauとの出会いを教えてください。

加藤:金融系システムを中心に11年間開発に携わり、その後2年ほど小売業様向けに決済関連のソリューション営業に従事しておりました。自社主催セミナーでもTableauを扱っていたりと、名前は聞いていましたが、実際に触ったことはありませんでした。ソリューション営業の営業委託終了に伴い、Tableau導入から開発支援・営業支援に従事することになりました。営業時代にお客様と話していた際も分析ソリューションの検討の話を伺うことが稀にあったものの、分析ソリューション自体の必要性を感じているお客様はそれほど多くない印象を持っていました。しかし、Tableauの営業支援で訪問して実際にデモを実施すると、簡単な操作で従来の表より可視化が進むことに驚いてくださるお客様が多く、存在を知らないだけで認知され有効に使うことができれば強力なツールであることを実感しました。 

事務局:Tableauの開発では、どのような開発をされていたのですか?

加藤:Tableauの開発に従事して初めて取り組んだのは、自社パッケージのデータベースを基にしたダッシュボードテンプレート開発でした。自社パッケージに”BeAd販売管理システム”があり、このお客様に簡単にTableauを使ってもらうため、BeAd販売管理システムとTableauのライセンスを購入いただいたお客様に無償でダッシュボードのテンプレートを提供する取り組みを行いました。販売管理システムの開発者や直接折衝を行う営業担当者と何度もレビューを重ねて完成させましたが、Tableauの操作に手慣れても、利用シーンが見えてこないと使ってもらえるダッシュボードにならないことを実感しました。このテンプレートを販売管理システムの提案段階で見せることで、既存の帳票よりTableauを使うことの有用性をお客様に感じていただき、近年BeAd販売管理とセットでTableau導入していただくお客様が増えています。 

事務局:Tableauでの実業務以外に、Tableauの九州エリアの女性ユーザー会の取り組みもされていると伺ったのですが、取り組み内容を教えてください。

加藤:自社でTableauの講演を行い、Tableau社より登壇いただいた女性講演者と女性ユーザーの交流する場を企画したことを発端に、Tableauの九州エリアの女性ユーザー会「Tabjo九州」を発足させ、幹事をしております。Tabjo九州の参加者自体はそれほど多くはありませんが、コロナ禍前から、貸し会議室越しに首都圏や地方の女性ユーザー会とも繋がり、ユーザーにTableauをより深く利用していただくための取り組みを行ってきました。地方は首都圏に比べるとまだ使いこなせていないと自身で感じているユーザーの方が多く、ユーザー会発信でTableauへの理解を深めてもらい、利用者が増えていってくれればと思っています。 

事務局:ユーザーコミュニティ活動にも力を入れているのですね。また、最近は育児と仕事の両立もされていると伺ったのですが、最近の近況を教えてください。

加藤:2019年に1年ほど産休・育休を取得し、2020年に休職前と同じくTableauに関わる仕事に復帰しました。復帰後はTableauを購入したお客様からの質問に答える問合せ窓口業務に携わっています。Tableauはバージョンアップ頻度が高く、復帰前の情報が古くなっていることも多くありましたが、ビジネスユーザー向けのソリューションのため、理解に時間がかかることもなく、他メンバーと協力しながら、業務に取り組むことができています。

事務局:清田さんと加藤さんでそれぞれの得意分野を活かしてTableauビジネスを推進しているのですね。お二人とも、ありがとうございました。

BeAdダッシュボード

おわりに

このようにNTTデータグループではグループ一体となって全国の各地域にてTableauの導入から活用まで一貫してサポートできます。是非ご相談ください。

https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/tableau

注釈

注1:NTTデータTableauコンピテンシーセンター(NTCC)を設置

https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2017/041400/

注2:Salesforceの2022年度「Japan Partner of the Year(Tableau)」を受賞 

https://www.nttdata.com/jp/ja/news/information/2022/061700/

注3:Udemy講座:Tableauで実践!ビジネスのためのデータ集計・視覚化・分析(基礎編/応用編)

https://www.udemy.com/course/tableau-ntt/

https://www.udemy.com/course/tableau-ntt2/

注4:DATA Saber認定制度を通過した者に与えられる称号。

https://datasaber.world/

プロフィール

NTTデータ九州 清田佳偉

業務経験
・幅広い業種業界のお客様向けにTableau導入、トレーニング、ダッシュボード開発支援、技術サポートを実施。
・小売業向けのBI/DWHシステム提案/開発を実施。
・大手通信会社へのBI中核人材育成支援、及び社内のデジタル人材育成を担当。
資格
DATA Saber 
Tableau Server Certified Associate
Tableau Desktop Specialist
NTTデータ九州 加藤彩子

業務経験
・幅広い業種業界のお客様向けにTableau導入、トレーニング、ダッシュボード開発支援、技術サポートを実施 。
資格
Tableau Desktop Specialist




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