3年間スポンサーとしてJTUGを見つめてきた雑感

インテージテクノスフィア
DX共創センター マネージャー
久保田 郁亮
「データ活用」というつかみどころがない取り組みの “取っ手” 探しのお手伝いを担当。
仕事の後に、荒木町や神楽坂をぶらぶらしていると、気になるお店がどんどん見つかりお店の開拓が追い付きません。オススメのおいしいお店があればこっそり教えてくださいませ。

中から外から見てきた3年間

ずいぶんと偉そうなタイトルをつけてしまいましたが、「スポンサー様だぞっ!」とふんぞり返ることなく、物言わぬスポンサーとして、3年間務めさせていただいております。当社はTableauの1ユーザーとして、1リセラーパートナーとして、1スポンサーとして、Tableauに携わってきました。

今回はコミュニティのイチ構成員として、この3年間をふりかえりつつ、今後への期待を自分勝手に述べさせていただきます。ちょっとトゲのある情報を引用したりしますが、これも「愛」のうちですのでご容赦ください。

Tableau製品の変化

先日、センセーショナルなタイトルのブログ記事を目にしました。

Is Tableau Dead? The Future of Tableau

惹きの強いタイトルをつけた煽り記事かと思いましたが、この記事を読んだあとの私の感想は「否定できない…」でした。もちろん内容にすべて同意するわけではないのですが、どんどん製品が成長していた勢いは感じづらくなってきてしまった印象があります。

同じようなタイミングで、別の記事も目にしました。

Building a Data Platform in 2024

この記事では、データ基盤の構成要素ごとに近年の動向が解説されています。そのなかで、BIツールを含むPresentationでは、「10年間停滞している」と表現されてしまっています。

当社では、新バージョンがリリースされるたびに社内SNSでスレッドが立ち上がります。数年前は、そのスレッドで「これはうれしい!」とか「これはあのお客さんの課題が解決できそう!」とか歓喜のコメントが返ってきていたのですが、最近はあまりそういった反応を引き出すような目玉機能などが少ないように感じます。

上述の記事の筆者たちが手のひら返しするような製品リリースをSalesforce社には期待しています。

JTUGの変化

この数年間、コミュニティで目立つ人やJTUGサポーターズの顔触れは変わってきました。象徴的な人が入れ替わりながらも、熱量や活動量を保てているのはすごいことだと感じています。

そのなかでも特に変化を感じているのは、「ビジネスだけではなくなった」ことです。私がこのコミュニティに参加し始めたころは、企業でTableauを使っている人たちが集まり、技術を磨き、組織を動かすための情報交換をしている印象でした。

ところが、最近は国や自治体のオープンデータ活用を推進する活動や、アカデミック領域の活動がとても活発に行われています。一見、この流れはビジネスとは関係ないように思えますが、私はこの変化にとても期待しています。

国や自治体のデータ活用が進むと企業も連動して取り組みを拡大しやすいですし、学生がBIツールを使ってデータ活用をした経験がある状態で社会人になるというのは、企業におけるデータ活用が「特別なこと」ではなく「あたりまえのこと」になるきっかけになると考えています。

JTUGへの期待

さて、これからのJTUGへの期待は以下の3つです。

  • ユーザー会の収斂進化
  • BIツール製品のユーザー会コラボレーション
  • データクラウド製品のユーザー会コラボレーション

まずは「ユーザー会の収斂進化」について。これまでさまざまな興味・関心、括りをもとに多くのユーザー会が派生して誕生しました。拡大期はどんどん発生していくことがいいことでしたが、立ち上げ時と状況や熱量が変化しているものもありそうです。広がったものを一度収斂させ、エネルギーを結集させるのがよいのではと考えています。

次に、「BIツール製品のユーザー会コラボレーション」について。上述の「10年間停滞」を打破するには、BIツール領域全体で盛り上げる必要があります。Tableauだけでなく他のBIツール製品とともに領域全体の勢いを再度加速させられるとよいと考えています。以前、Tabjoのイベントで見たTableauとPower BIで同じビジュアライズを作成する動画はとても興味深いものでした。

最後に、「データクラウド製品のユーザー会コラボレーション」について。そもそも、データ活用はBIツールだけで完結するものではありません。すでにSQLを学ぶイベントが開催されていたり、JTUGメンバーがSnowflakeにも触れ始めていたり、領域の外に出る活動が始まっています。この流れがどんどん進み、DWH製品やELT製品のユーザー会ともコラボレーションが発生してくことに期待しています。

そしてこれから

3年間の総括のような記事を書きましたが、決してこれでスポンサーを卒業するというわけではありません。これまでのように、これまで以上に、Tableauという製品が人を惹きつけ、JTUGというコミュニティが熱量を維持する限り、私たちはスポンサーとしてJTUGを応援していくつもりです。

また、決勝戦にインテージグループのロゴを忍び込ませることを夢見て。

https://x.com/jp_tug/status/1752245996883755212


インテージテクノスフィア公式note

https://note.intage-technosphere.co.jp


インテージテクノスフィア公式X

https://x.com/INTAGE_ITSP


(2023年度スポンサー特典)

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