インテージテクノスフィア
DX共創センター マネージャー
久保田 郁亮
「データ活用」というつかみどころがない取り組みの“取っ手”探しのお手伝いを担当。自分自身でTableauと格闘するシーンが減ってしまい、「口だけ人間」になってしまっていないかが不安。うしろ指をさされないようにがんばります。LOVE ME うしろ指 HOLDME さされ組♪
この記事でお伝えする内容
ハンズオンと現場の間には大きな壁がある
データ活用推進担当の方と話をしていると「なかなかデータ活用が現場に定着しない」というお悩みをよく耳にします。一方で、現場の方々と話をすると「ハンズオンだけでは使えるようにならない」というお悩みをよく耳にします。私自身も両方の立場の経験があるので、繰り返し発生するハンズオン要請に対して「いったい何回ハンズオンを開催すればいいのだろう」と感じたこともありますし、ハンズオン受講後に「で、これをどう活用すればいいのだろう」と次の一歩が踏み出せなかったこともあります。
「壁」はあるべくして存在しています。
そもそも、ハンズオンの目的は「ツール習得」、現場が求めているのは「データを用いた課題解決」なのです。ツールの使い方を教えてもらったところで、データを用いた課題解決のアプローチについては教えてもらっていないため、ツールを使うシーンに到達しないのではないでしょうか。
ハンズオンで取り扱うのはキレイに整えられたサンプルデータ、それを用いて想定シナリオに沿って主要な機能を一通りカバーします。しかし、現場では社内のデータを集め、データの定義を確認し、扱いやすいデータに加工し、ようやくデータ分析を開始することができます。こういった一連の経験があってはじめてデータ活用に立ち向かうことができるのです。
ワークショップに現場課題を持ちこむ
そこで、私たちはデータ活用ワークショップを企画しました。「Tableau」トレーニングではありません。主眼は「データ活用」であり、「Tableau」は手段です。
ワークショップは習得編と実践編から構成されています。
【習得編】
ハンズオンに加え、本来の使い方である「問いに対してデータをビジュアライズすることで回答する」に取り組んでもらいます。ビジュアル分析のサイクルでも明記されているように、「質問から開始」することに慣れてもらいます。
【実践編】
模擬実践ではなく、リアルガチです!まず、所属部署のミッション、個人のミッションを話していただき、ふだん扱っているデータを洗い出してもらいます。そこから、課題とデータを紐づけ、この課題にアプローチするためにはデータからなにを明らかにすべきかをいっしょに整理していきます。目的が設定できたら、データを準備し、必要に応じて前処理を施し、ビジュアライズを進めます。
万全の支援体制により躓かせない
実践編は個人ワークではなく、弊社メンバーががっつりサポートします。時にはデータ前処理や集計方法の水先案内人として、時にはデータ解釈や仮説構築の壁打ち相手として寄り添います。
このワークショップの目的はデータ活用を最初から最後まで小さく経験することです。Tableau Prepの前処理テクニックを知ることでも、TableauのLOD計算を習得することでもありません。いちばん大事なところに注力してもらうため、ちょっとした障害物については私たちが手を差し伸べることで突破してもらいます。
ワークショップで終わらせない
一般的なハンズオンでは、参加者のみが参加し、参加者のみで終了するため、効果はその場限りとなってしまいます。一方、このワークショップのクロージングにはワークショップ参加者だけでなく、参加者の所属組織のメンバーにも同席してもらいます。そして、その場で実践編の成果発表をそれぞれ行い、所属組織のメンバーからもフィードバックをもらいます。これを行うことで、「次に何をすべきか」という意見交換が生まれ、現場に戻ってからのアクションがとりやすくなります。ワークショップ内で “次の道筋” までつけて現場に送り返してあげるのが重要なのです。
壁を突破しよう
これまでにこのワークショップを社内外で開催してきました。実業務のデータに立ち向かうと、摩訶不思議なデータ構造になっていたり、表記に揺らぎが発生したりと、骨が折れる要素がたくさんあります。しかし、集計分析の段階では、もう「自分ごと」になっているため、次から次へと手が動いていきます。データを介した議論にも熱が入ります。この熱量を体感すること、それこそがデータ活用定着化の必須要素なのです。まさに私たちのワークショップの肝といえるでしょう。ぜひ私たちと一緒に熱量を体感し、「壁」を乗り越えましょう。お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先:itsp-tableau@intage.com
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