この記事でお伝えする内容
大きなゴールを小分けにして、すばやく価値を提供
インテージテクノスフィア
医薬サービスビジネス部 ヘルスケアDX推進グループ
齋藤 和哉
Tableauによるダッシュボード開発を含め、データ基盤の構築から可視化、分析までの領域を担当。リモート会議中のリアクションが多彩。ダッシュボード上のコンテナー配置には全力を注ぐ。
製薬業界にもTableau活用の波が…
インテージテクノスフィアでは、創業以来50年以上にわたり製薬業界向けのソリューションを提供しています。近年では、製薬業界の営業・マーケティング分野のDX推進支援に注力しています。なかでもTableauをはじめとするBIツール関連の相談が増えてきています。
そこで今回は、BIツール導入の際によくあるお客さまの課題に対し、私たちが推奨する取り組み方をご紹介します。
お客さまのお困りごとの一例
製薬業界に限らず多くの企業で、経営層向けに毎週または毎月定例レポートを作成していると思います。この定例レポートについて、以下のようなご相談をよくいただきます。
<お客さまの要望>
- 集計作業からレポート作成まで人力で行っているため定例作業に人手が奪われる。作業を効率化したい。
- 作業に時間がかかるためレポート提供が遅れる。作業時間を短縮して迅速にレポート提供したい。
- 経営層が自ら深堀(フィルタリング、ドリルダウンなど)できるTableauならではのレポートを作成したい。
- このようなプロセス改善を内製化したい(自社リソースでできるようになりたい)。
<お客さまの背景>
上記のようなご要望の背景には、主に以下のようなハードルが存在しています;
- 前任者から引き継いだレポートや従来のレポート作成における処理が複雑すぎて、現担当者が仕様を把握することが困難である。
- 自社リソースでは、前処理(各種データのクレンジングや加工など)からTableauでのレポート作成までの運用を確立することが難しい。
- 現場にはイチからTableauを習得する余裕がない。
これらを解決するためにTableau導入を支援します。
ここまでは、よくある事例ですね。
しかし、Tableauレポートへの移行作業が完了=プロジェクト終了、ではありません。実は必要な作業はまだまだ残っています。
データと向き合ってきた、インテージテクノスフィアだからできること
インテージテクノスフィアは、運用も見据えた仕組みの構築を提案しています。
実際、Tableauでの運用が始まっても、新製品がリリースされてマスターデータを変更しなければならなくなったり、データ不備により過去データの修正が必要になったりなど、現場では様々な事案が発生します。
そのような突発的な事案に備えて、マスターデータの漏れを発見できる仕組みや、データの世代管理の整備など、先を見据えた準備は欠かせません。
内製化志向のお客さまには、お客さま自身で改修・運用していけるように、ドキュメントを作成し、ナレッジ化します。また必要に応じて、Tableauトレーニングを提供します。
成果は小分けにしてすばやく提供しよう
スムーズにプロジェクトを運営し、早い段階から成果を出す。そのためのポイントを2つ紹介します。
- 大きなゴールを分解し、ステップごとに小さなゴールを設定して達成していく
- 短いサイクルでアウトプットを出し、フィードバックを繰り返してアジャイル的に進める
これらのプロセスを取り込むことにより、お客さまも私たちも大きなメリットを得ることができます。
- 「現物」を実際に見ながら認識を合わせることで、利用者の要望をダイレクトに反映することができる
- 短いサイクルを何度も回すことで、お客さまも私たちも共にプロセス運営に習熟できるため、ゴール達成に向けてスピードが加速する
- お客さまと密にコミュニケーションをとりながら進めることになるため、ナレッジトランスファーがスムーズに進み、内製化を円滑に進められる
今回は、「スモールスタート・クイックウィン」を実現するプロジェクト運営プロセスをご紹介しました。インテージテクノスフィアでは、製薬企業さまへのTableau導入に加えて、製薬企業さまが保有されているデータと、インテージグループが保有しているマーケティングデータを組み合わせることで、データの価値を高めるご提案もしています。お気軽にお問い合わせください。
製薬企業向けDX推進ソリューション(データ集計・可視化・共有)
→ https://www.intage-technosphere.co.jp/solution/industry/pharmaceutical/hctech-dx/step4/